2016'03.30 (Wed)
春

春

天下は実に春で。
雲はのぼせてぼうつとしてるし。
春

利根川べりのアカシヤの林や桃畑の中をあるき。
おつけのおかずになづなをつみ土筆をつみ。
なんとも美しいバラの新芽をつみ。

樹木や草からは新しい精神が。
それらがやはらかにぬくまつて燃え。
五六羽小鳥たちはまぶしくうるむ空をかすめて。
流れてゆくその方向遥かに。
草野心平さんの春の詩の似合う季節がやってきた。
鳥も草もなんでも生き生きとして
素晴らしい。
29歳で亡くなった
八木重吉さんは
春は かるく たたずむ
さくらの みだれさく
しづけさの あたりに
十四の少女の
ちさい おくれ毛の あたりに
秋よりは ひくい はなやかな そら
ああ けふにして
のかなしさを あざやかにみる
写真は近くの公園にて撮影。
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